『 NASがほしい!!…けど高い!!! 』
WindowsとMacの間でファイルをやり取りする面倒くささと、パソコンの「バックアップがない」状況への危機感を感じていました。しかし、市販のNASは高い!
そこで、自作NASに興味もあったので手元で余っていたラズパイとOpenMediaVaultを使って、自分専用のNASを自作してみることにしました!
同じような悩みを持っていたり、自作NASを作ってみたい方の参考になれば幸いです!
用途
- 複数デバイス間でのファイル共有
作業内容によってiPhoneやAndroid、MAC、Windowsを行ったり来たりしているのでデータの受け渡しが面倒! - パソコン保存のデータをバックアップ
忘れた頃にパソコンがフリーズすることがあるので、「データが消えるかも…」の恐怖から解放されたい!
用意したもの・作業環境
- 本体:RaspberryPi 4B 8GB
- ストレージ:MicroSDカード 32GB
- 外付けストレージ:HDD 2TB
- OS:RaspberryPi OS Lite (64-bit)
- NASソフトウェア:OpenMediaVault
- OS書き込み用:PC(Windows)
- ソフト:RaspberryPi Imager
実際に作ってみる!
手順ごとに分けてみたので興味のある部分から見て頂けると嬉しいです!
- 1番目1.【下準備】公開鍵の作成
Windowsから安全に使うために公開鍵の生成!
- 2番目【ここからが本番!】ラズパイの設定
OSのインストールと各種設定!
- 3番目【これが無きゃダメ!】NASソフトウェアのインストール
NASソフトのインストール
- 4番目【あとすこし!】OpenMediaVaultの設定
NASソフトの設定!
- 5番目【いざ使ってみる!】Windows、iPhoneからの接続
最後に実際に使ってみる!
将来発生する、メンテナンス時のストレス軽減と一応のセキュリティ対策としてSSHと公開鍵認証を使うのでその準備!
これをしなくてもNAS自体は使えるので挑戦したい方はぜひ!
Step1:新規で公開鍵を作るため、PCでターミナルを開いて以下のコマンドを入力
ssh-keygen -t ed25519
Step2:鍵ファイルの保存場所が表示されるので保存先のファイルパスを確認してEnter
例 (C:\Users\(username)\.ssh\id_ed25519)
Step3:鍵を保護するためのパスフレーズ(パスワード)を入力
Step4:パスフレーズを再入力(ミスタイプのまま設定することの防止)
Step5:Step2で確認した保存先フォルダ(例の通りだと.sshフォルダ)を確認してみてください!
場所:C:\Users\(username)\.ssh
- 公開鍵:鍵名 ( id_ed25519など ).pub
- 秘密鍵:鍵名 ( id_ed25519など )
2つのファイルが生成されていれば大成功!
ここからはMicroSDカードにOSのインストールとOS初期設定!
Step1 :MicroSDカードへ、OSを書き込むための専用ソフトウェアをPCにインストール
Raspberry Pi software
画面中央の「 Download for Windows 」をクリックしてファイルをダウンロード
Step2 :ダウンロードしたファイルをクリックしてインストール
Step3 :MicroSDカードをPCに接続してRaspberryPi Imagerを起動
Step4 :各種設定とOSをMicroSDカードへ書き込み
- Device : RaspberryPi 4
- OS : RaspberryPi Lite (64-bit)
- ストレージ : MicroSD
- Customisatio
- ホスト名 : (デバイスの名前:自由に)
- 首都 : 東京
- タイムゾーン : Asia/Tokyo
- キーボードレイアウト : jp
- ユーザー名 : (アカウントの名前:自由に)
- パスワード : (アカウントのパスワード:自由に)
- SSH : 有効
- Use public key authenticationを選択
- 生成した公開鍵ファイルの中身をそのままテキストボックスに貼り付ける
ここからはNASとして動かすためのソフトウェアの導入!
の前に、2つの手順を踏む必要があります!
Step1:まずは環境を整える為にOSのアップデートの確認!
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
アップデート中はティータイム☕!
Step2:次にアップデートを適応させる為に再起動!
sudo reboot
Step3:それではやっとソフトウェアの導入です!
OpenMediaVaultのインストールは下記のコマンドで行います。
( 時間がかかるので先程同様にティータイム☕! )
wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash
Step4:インストールが完了したら先程同様に再起動!
sudo reboot
OpenMediaVaultの設定を行うときはブラウザから専用の管理画面に入る必要があります。
Step1:下準備にまず、RaspberryPiのIPアドレスを確認します。(ターミナルで以下のコマンドをラズパイに入力してください)
この時、静的IPにしていない場合はルーターの管理画面から静的IPにしておくことをオススメします。
IP a
Step2:それでは設定するための管理画面に入ってみましょう!
管理画面に入る為に、自分で指定したIPアドレスをブラウザのアドレスバーに入力します。
すると、ログインフォームが出てきますがこの時のIDとPWは以下のとおりです。
| ID | PW |
| admin | openmediavault |
Step3:いざ各種設定へ!
ここからは実際に僕がした設定集です!
システム
最初はアップデートがインストールされていないので最新の状態に更新する必要があります。
- アップデート管理
- アップデート
左上、虫眼鏡マークの右にあるアイコンを押してアップデートをインストール
- アップデート
ネットワーク
- インターフェース
インターフェースのリストから、使用するものを選択。鉛筆マークの編集を押す。- IPv4
メソッドをDHCP - IPv6
メソッドを無効
設定完了後は保存を押す。
- IPv4
ストレージ
- ファイルシステム
再生マーク右、マルに囲まれたプラスマークの作成を押す。- タイプ選択の為のリストが出てくるのでEXT4を選択。
- デバイス
ラズパイに接続しているドライブ。
設定完了後は保存を押す。
- 共有フォルダ
マルに囲まれたプラスマークの作成を押す。- 名前
任意の名前 - ファイルシステム
先ほど作成したファイルシステム - パーミッション
Administrator:読み込み/書き込み,Users:読み込み/書き込み,Others:読み込み専用
設定完了後は保存を押す。
※僕は上記の設定を選択しましたが、場合によって変えて下さい!
- 名前
サービス
- SMB/CIFS
- 設定
- SMB/CIFSの有効(ワークグループ上の項目)にチェックマーク
- 共有
マルに囲まれたプラスマークの作成を押す。- 共有フォルダ
先ほど作成した共有フォルダ - パブリック
いいえ - Time Machineサポート
チェックマーク
設定完了後は保存を押す。
- 共有フォルダ
- 設定
ユーザー
- ユーザー
リストから、使用するものを選択。
鉛筆マーク→編集へ
フォルダに鍵マークのアイコンを押す→パーミッションへ
※リストに何も出ない場合は左上から新規に作成してください。
- 編集
- パスワード
任意のパスワード
- パスワード
- パーミッション
Read/Write
設定完了後は保存を押す。
- 編集
- グループ
リストから、使用するものを選択。
・ 鉛筆マーク→編集へ
・ フォルダに鍵マークのアイコンを押す→パーミッションへ
- 編集
- メンバー
リストから自分のユーザー名を選択
- メンバー
- パーミッション
Read/Write
- 編集
ここまで来たら最後に接続出来るかの確認だけです!
Windows11
- エクスプローラ
- ネットワーク
コンピューターの項目などに出てくるラズパイの名前を押す。
事前に指定したIDとパスワードを入力。
※入力に失敗する場合はOMV設定画面のユーザーからユーザー名とパスワードを設定してください。
- ネットワーク
iPhone( IOS 26 )
- ファイル
- サーバーへ接続
ファイルアプリを開くと右上に出てくる、3点リーダーを押すことで選択出来る- サーバ
NASのIPアドレスを打ち込む- ユーザーの種類
登録ユーザー - 名前
ユーザー名 - パスワード
設定したパスワード
- ユーザーの種類
- サーバ
- サーバーへ接続
ネットワークの設定をすると管理画面に入れない
ネットワーク設定をし直す必要があるので、以下のコマンドをラズパイに対して行います。
sudo omv-firstaid
コマンド入力後の手順
- メニューから 「1. Configure network interface」 を選択してEnter。
- デバイスを選択:
eth0(有線)またはwlan0(無線)が出てくるので、使っている方を選んでEnter。 - IPv4を使うか?: Yes を選択。
- DHCPを使うか?:Yes を選択。
※ルーター側で固定していても、ここでは必ず「Yes(DHCP)」を選んでください。 - IPv6を使うか?: No を選択。
- WOL (Wake On LAN) を有効にするか?: No を選択。
これで、OMVがネットワークファイルを書き換えます。
最後に変更した設定を適応させるために以下のコマンドを実行してください。実行完了後に正常に接続出来たら解決です。
sudo reboot
さいごに
以上、OpenMediaVaultを使った自作NAS構築の記録でした!
やっぱり『 バックアップの安心感 』はもしもの時の精神安定剤です。この機にバックアップを考えてみるのも良いと思います!ファイルの共有も驚くほどスムーズになり、僕的には非常に満足のいく結果になりました。
ただ、作業の中で何度もエラーやミスで頭を抱えたのを覚えています…。
エラーとの戦いも自作の醍醐味ですが、この記事が少しでも皆さんの構築ライフをスムーズにする助けになれば幸いです。
僕自身慣れていない部分も多く、読みづらい箇所が多々あったかと思います。それでもここまでお読み頂き、感謝の気持ちでいっぱいです!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
次は何をいじくり回しましょうか?お楽しみに!


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